もうすぐ確定申告なので、クラウド会計ソフト大手3つを比べてみた
私事ですが、昨年からフリーランス(個人事業主)になったので、2017年は初の確定申告をしなければなりません。
サラリーマン時代には「年末調整って何?」レベルだったのですが、今はそういうわけにはいきません…。
日々の経理について、確定申告について、クラウド会計ソフトについて自分なりに勉強しました。
やはり今のこの時代にクラウドソフトを使わない理由はないと思うので、下記の大手クラウド会計ソフトを実際に触って比較してみました!
今回比較したのはこちらの3つです。
- 青色申告って何円くらいお得なの?
- 「やよい」「Freee」「MFクラウド」 の青色申告で比較
- 「やよいの青色申告 オンライン」は料金の安さが魅力!
- 「会計ソフトFreee」は管理画面のUIが使いやすい!
- 「MFクラウド確定申告」はホーム画面で残高丸わかり!?
- まとめ
青色申告って何円くらいお得なの?
比較の前に… 青色申告だの白色申告だの良く聞くけど「自分の場合は何円くらいお得なの?」とお思いの方も多いと思います。
「青色申告は最大65万円の所得控除が受けられる」というのは知っていても、実際の税金がどれくらいお得になるのかはイメージがつきません。
そんなときに便利なのがこちらの税金計算シミュレーター!
このシミュレーターは青色申告と白色申告でどれくらい青色がお得かというのを計算してくれます。
売上と経費、控除に該当する各項目の金額を入れると、一発で下記の数字がはじきだされます。
- 自分の所得
- 青色申告時と白色申告時の各納税額(所得税、住民税、国民健康保険料)
- その差分(何円お得か)
このサイトのいいところは、青色がどれだけお得か知るため以外の用途でも使えるということ。
個人事業主になりたてで初確定申告の私は、確定申告後にどれくらいの税金の支払いが発生するのか全くわからなかったのですが、このサイトで計算することで今年の支払い額が分かり、不安が大分減りました。
もちろんおおよその金額ということで、正式な金額は確定申告後に分かるのですが、目安が分かるというだけでも助かりますよね!
ちなみに画面はこんな感じ。金額は仮の数字です。
比較後の画面。青色申告だとどれだけお得か表示してくれます。
弥生のトップページから探してもなかなか見つからない場所にあるので、ブックマークは必須です♪
「やよい」「Freee」「MFクラウド」 の青色申告で比較
青色がお得なのは言わずもがなですが、次の疑問は「青色申告は難しそうだけど私でもできるの?」ということです。
すでに確定申告書類を作成した私が断言します。
クラウド会計ソフトを使えば誰でもできる!
…はずです。
なのでソフトの比較は、青色申告時に使いやすいかを重点的に焦点にしてみます。
ちなみに、青色申告するためには「個人事業の開業届」と「 所得税の青色申告承認申請書」の提出が必要なので、そのあたりはこちらを見てね!
ではまず「やよいの青色申告 オンライン」から!
なお、私は「やよい」で確定申告書類を作成したので、「やよい」の感想が一番多いです。
(※確定申告書類は作成しただけで、まだ未提出です)
「やよいの青色申告 オンライン」は料金の安さが魅力!
やよいの魅力は断トツで安さだと思います。
セルフプラン…初年度無料。その後は年間8,640円(税込)
ベーシックプラン…初年度6,480円(税込)。その後は年間12,960円(税込)
初年度の割引はキャンペーン料金だと思うので、都度チェックしてください。
セルフプランとベーシックプランの違いですが、セルフプランには電話やチャットのサポートと業務相談がついてないです。
私はベーシックプランにしたのですが、チャットサポートはなかなか良かったです!
使い方はもちろん、なんでも答えてくれました。しかもほぼ即レス。
IT系の仕事でチャットを使っている人は即レスじゃないとイライラしたりしませんか…?
しかし、使い方さえ慣れてしまえばサポートは不要だと思うので、セルフプランで十分かも。
安さ以外に良かったところ。
- 使い始めの設定が分かりやすい
- 取引の入力がしやすい
- 管理画面のUIがシンプルなので慣れると使いやすい
- 取引入力時の科目選択が分かりやすい
- 確定申告書類の作成は質問に答えて入力していくだけの超簡単手順!しかも丁寧
確定申告の書類作成はめちゃくちゃ簡単でした。
1時間もかからず完成しました!
あと、いいなと思ったところは、判断に迷う項目が出てきたときに、「良くわからなければ入力は必要ありません」と言ってくれるところでしたw
ここは直してほしいところ…。
- 管理画面が慣れるまで使いにくい!
- 「スマート取引取込」の設定が面倒くさい
1.の管理画面は「かんたん取引入力」と「スマート取引取込」の画面遷移が分かりづらいのは改善の余地ありです。
チャットサポートもどこから行けばよいのか分からない…。
「チャットはこちら」というバナーがあるのだけど、それがあったりなかったり。
あと、画面遷移するたびにチャットが一からになるのは勘弁してほしいです…。
2.の「スマート取引取込」は、銀行口座やカードなどと連携して自動で取引に取り込んでくれる機能なのですが、なぜか設定はChromeやFirefoxでできなくて、IEのみ対応なんですよね…。普段Chromeを使っているのに、このときだけIEを開いたりして若干面倒でした。
でも総合的に見てとても使いやすいソフトだと思います!
管理画面のUIの癖さえ攻略すれば…!
概要はこちらから♪
「会計ソフトFreee」は管理画面のUIが使いやすい!
「freee」のスタータープランの金額は月980円(税抜)。1年間だと11,760円、税込だと12,700円です。
ですが、年間プランもあってそちら9,800円 (税抜)。税込だと10,584円。
チャットやメールサポートも使えるので、「やよい」のベーシックプランの年間12,960円(税込)より約2,000円安いです。
ちなみに、スターターの上のスタンダードプランというのもあるのですが、こちらは月額1,980円(税抜)、年額19,800円(税抜)というお値段。
飲食店などの店舗向けのよう。
店舗経営ではない個人事業主の方はスターター一択ですね。
「Freee」のいいところ。
- 管理画面が断トツ見やすい
- 取引登録箇所が1ヵ所なので迷わない
- 口座やカードのデータ連携の自動取込設定が簡単
- 請求書が作成可能
ここは直してほしいところ…。
- 「自動で経理」の取引対象外の際に「プライベートな取引として登録する」とポップアップが出るのが邪魔
- 「自動で経理」で一気に登録ができない。
- 一番高いプランでも電話サポートがない。
「自動で経理」とは登録した口座やカードの明細を取引として登録する機能ですが、これが一気にできないと意外に不便…。
しかもプライベートのものは毎回ポップアップがでるので、事業用の口座やカードと個人用を分けていない人はかなり不便かもしれません。
そのあたりは「やよい」が親切でやりやすいです。
でも管理画面のメニューバーが上部にあるのは個人的に好みです。
概要はこちらからどうぞ♪
「MFクラウド確定申告」はホーム画面で残高丸わかり!?
ローラがCMをしている「MFクラウド」。
家計簿アプリ・家計簿ソフト「マネーフォワード」もオリラジがCMしていたり、会社としてぐんぐん伸びている印象。
「MFクラウド」はなんと月間15件までの仕訳ならずっと無料なんです。
副業などで取引件数が少ない方はこの無料プランはいいかも。
電話サポート以外のすべての機能が使用できるスタンダードプランは月800円(税込)、年間で8,800円(税込)。
電話サポートも使えるベーシックプランは年間契約のみで年間17,200円(税込)です。
電話サポートが必要なければ、「やよい」とほぼ同じですが、必要な場合、「やよい」よりかなり割高になります。
(「Freee」は電話サポート自体がビジネスプラン以上しかない)
その他の機能面で「MFクラウド」のいいところは…。
- ホーム画面でデータ連携している銀行口座の残高が丸わかり
- データ連携しているサービスが多い
1はメリットでもデメリットでもあり…。
ホーム画面で現金残高がすべてわかるので、とくに事業を始めたばかりの方や、赤字が続いている方には若干辛い機能のような…。
さらにメールでも週1回送られてくるんですよ。
残高の少ない口座の情報が…!
切なさマックスです。
でも、つねに残高を把握しておきたい、事業が順調な人ならありがたい機能なはず!
そして管理画面で口座残高を一元管理できるのは、本当にありがたい機能だと思います。
2.の連携サービスの多さは3,600以上と断トツ。
アフィリエイトのASPや、ランサーズなどのクラウドソーシングとも連携しているため、いちいち売上や仕入れを入力する必要がありません。
これは非常に助かりますね。
直してほしいところ…。
- 取引の入力の項目が多く、面倒臭い
- 自動取得の自動仕訳の勘定科目が初期は適切でないことが多い
1.は現金で支払った経費の登録の際に、入力する項目が多いということです。
取引の入力の簡単さは「やよい」がNO.1でした。
2.はデータ自動取得している銀行口座やクレジットカードでの取引の勘定科目が少し精度が低かったです。
例えば楽天で買った仕事で使う椅子購入の勘定科目が「買掛金」になっていたり。
この勘定科目などは学習してより精度が増すそうですが、大体最初の仕訳がとまどうもの。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
「やよい」と「Freee」は実際に自分が仕訳たい勘定科目に近いことが多かったです。
でも「MFクラウド」もどんどんシェアを伸ばしている急成長サービスなので、気になっている人はぜひ一度試してみても良いと思います!
まとめ
3つとも一長一短あり、どれを選んでよいのか難しいのですが、私のおすすめはやはり「やよい」になるかなと思います。
白色申告に対応している「やよいの白色申告」は電話サポートなしなら無料で使用でき、「Freee」と「MFクラウド確定申告」も制限付きではありますが、最初は無料で使用できます。
自分が一番使いやすいソフトを使いたいということであれば、一旦すべて無料で使ってみて、使い心地を試してみてはいかがでしょうか。
おすすめのトライアル方法は、データ連携だけして口座やカードの明細は自動で取込み、現金取引のものを数件、自分で取引登録してみるのが良いかなと思います。
それなら傷も浅いうちに使い心地を確かめられるので。
確定申告の期限ぎりぎりになって慌てないように、今から準備しておきましょう♪